読む、読む、読む
読んだ本の感想文 『あなたは、なぜ、つながれないのか』新潮文庫 高石宏輔著
「海の仙人」(絲山秋子・新潮文庫) 生きて死ぬ以上、これまで出会ったひと全員と 必ず別れる、必ず。 仲違い、疎遠、振る・振られる、 病死、事故死、自殺、老衰、エトセトラ、エトセトラ。 一つずつの別れは悲しいけれど、 最終的に全てのものとおサラバす…
「夜と霧」(V・E・フランクル/みすず書房) ~人生についてこのように私に教えてくれたのは、 「夜と霧」が初めてでした~ 精神医学者だった著者が、 ナチス収容所での経験を 深い思索と強い使命感の元に記録した一冊。 名著として名高いタイトルだけど、 …
ずいぶん前に「ユルスナールの靴」を読んだときは、 なんて美しい文章を書く作家だろうと思うと同時に、 その孤独や誇り高さに近寄りがたく、 知らず自分の生活の甘さを叱責されている気がして、 怖ろしさに読み進めることができなかった。 今もその気持ちは…
「通天閣」西加奈子 友人に勧められて読んだ、2012年の「ふくわらい」がしっちゃかめっちゃでとても良かったので、他の小説もこれぐらいしっちゃかめっちゃかなのかそれともこの「ふくわらい」だけなのか気になって、2006年の「通天閣」も読んでみた。近しい…