2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧
「世界のすべての朝は」(パスカル・キニャール/伽鹿舎) 無店舗書店のsumikaさんで装丁の美しさが気になって手に取った一冊。 私は初めて知った作家だったけれど、著者のパスカル・キニャールは現代フランス文学を代表する作家、とのこと。 「めぐり逢う朝」…
ずいぶん前に「ユルスナールの靴」を読んだときは、 なんて美しい文章を書く作家だろうと思うと同時に、 その孤独や誇り高さに近寄りがたく、 知らず自分の生活の甘さを叱責されている気がして、 怖ろしさに読み進めることができなかった。 今もその気持ちは…
【今日買った本】「海の仙人」(絲山秋子・新潮文庫) 七夕の夜に路地ブックスさんのイベント、「ほんばんわ」へ。 武蔵小金井の駅を降りた時はすっかり日が暮れていた。 会場までの細い道は地元の店が連なる飲み屋通りになっていて、 お客たちが飲んだり食べ…